池田信夫「リベラル化する安倍政権の行方」「大きな政府か小さな政府かという基準で見ると安倍政権は超リベラルで保守ではない」【経済的右派左派

池田信夫「リベラル化する安倍政権の行方」「大きな政府か小さな政府かという基準で見ると安倍政権は超リベラルで保守ではない」【経済的右派左派

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コメント(5) 

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  • 経済評論家の池田信夫氏が「リベラル化する安倍政権の行方」なる記事を書いている。

 

 

概要・経緯などのまとめ

▼ JB PRESS掲載・池田信夫の記事(2ちゃんより引用)

※池田 信夫(いけだ のぶお、1953年10月23日 – )は、日本の経済学者、経済評論家、ブロガー。元NHK職員。

世界的には保守とリベラルの争点は「大きな政府か小さな政府か」という対立軸だが、この基準でみると安倍政権は「超リベラル」である。
海外の評価でも、ドイツのメルケル首相と並んで「リベラルの指導者」と目されている。


■ アベノミクスは「財政ファイナンス」

 アベノミクスは、5年たってもインフレ目標を達成できないが、景気は好転した。それは財政支出を拡大したからだ。
安倍首相は消費税の増税を2度も延期し、「教育無償化」などのバラマキで財政赤字を増やした。こういう政策を取ると普通は金利が上がるが、国債を日銀に財政ファイナンスさせれば、金利は抑えられる――これがアベノミクスの発想である。

 もちろん黒田総裁は、財政ファイナンスとは認めていない。政府がいくらでも借金できるようになると金利が上昇し、それを買って日銀がどんどん日銀券を発行すると、ハイパーインフレが起こると思われていた。

 ところが今は、日銀のバランスシートがGDP(国内総生産)に匹敵する規模になっても、金利は上がらず、インフレにもならない。
これは従来の常識では考えられないが、安倍首相がそれを利用するのは、政治的には賢明である。

 財政支出や金融緩和は、誰もが歓迎する。今まではそういう超緩和政策をとると、財政赤字が膨らんで、金利上昇やインフレで経済が破綻すると思われていた。
ところが21世紀の日本では、従来の常識とは違うことが起きているように見える。

 金利がマイナスになるような状況で、金利上昇を心配する必要はない。インフレになったら、日銀が緩和をやめて物価上昇率2%で止めればよい
――首相はそう考えているのだろう。これは史上最大の「大きな政府」の実験である。

■ 将来世代からの「見えない所得再分配」

 リベラルという言葉は日本では「左翼」の代名詞に使われるが、アメリカでは民主党の政策である。彼らの支持基盤は貧困層なので、リベラルの最大の政策は所得再分配だ。これは納税者の負担になるので「高福祉・高負担」がリベラルの政策だ。

 ヨーロッパでも北欧はリベラルな政策を取っているので、国民負担率も高くなる。ところが日本の税負担率のGDP比は2016年度で26.1%とアメリカとほぼ同じで、日本は「高福祉・低負担」のように見える。

 これは錯覚である。国民負担は税だけでなく社会保険料もあり、財政赤字も将来世代の負担だ。これを合計すると日本の国民負担率は43.9%で、ヨーロッパに近い。特に社会保険料は「大きな政府」の代表だと思われているスウェーデンの3倍だ。

 中長期でみると、現在世代の消費は(まだ生まれていない)将来世代の負担になる。特に日本は社会保障特別会計の赤字を一般会計で埋め、それを国債でまかなっているので、将来世代の国民負担率(税+社会保険料)は60%を超える。

 しかし将来世代には選挙権がないので、消費税を抑制して「見えない税」である社会保険料を増やし、現在世代の利益を最大化する安倍首相の政策は合理的である。
自民党も、現在世代が消費して将来世代が負担するシステムを変える気はない。

 つまり日本は財政赤字や社会保険料で国民負担を偽装した、小さく見えて大きな政府なのだ。所得再分配の規模という点でも、、、、、、、、、
将来世代から現在世代に1000兆円以上の所得を移転する安倍政権は超リベラルである。

 こういう問題を民主主義で解決することはできない。それは現在世代の民意を反映する制度なので、将来世代の利益を考えないことが民主的なのだ。

■ 日本には「小さな政府」の選択肢がない

 政治的には保守派とみられている安倍首相がリベラルな経済政策を取るのは、一見すると奇妙にみえるが、そこには一貫性がある。彼の祖父、岸信介は戦前の満州で国家社会主義の「革新官僚」だった。大政翼賛会を取り仕切ったのは、朝日新聞の緒方竹虎などのリベラルだった。

 革新官僚とリベラルの共通点は、社会を計画的に運営して国民を戦争に動員しようとすることだった。そして総動員体制のためにできたのが厚生省である。 1930年代に疲弊した農村を救済する社会政策の一環として国民健康保険ができ、内務省の外局だった社会局が衛生局とともに分離され、1938年に厚生省となった。

 近衛文麿首相は、日中戦争の危機に「国民一体」となることを呼びかけて社会政策を推進し、労働者年金(のちの厚生年金)が設立された。その最大の目的は兵士の士気を向上させて戦争に動員するパターナリズム(家父長主義)だった。

 働き方改革でも一貫しているのは、厚生労働省のパターナリズムである。これは役所が慈愛あふれる父親として企業の雇用に介入しようという発想だが、その恩恵を受けるのは「企業一家」のメンバーたる正社員だけである。

 この点で安倍首相のパターナリズムは、厚労省などの役所と親和的である。 それは戦後も国民を高度成長に総動員する上では役に立ったが、もはや前代の遺物である。ところが日本では、野党も規制強化のパターナリズムだ。日本には「小さな政府」を掲げる政党がないのだ。

 それは政治的には不人気なので、やむをえない面もあるが、社会保障が行き詰まるのは時間の問題である。

安倍政権は問題を先送りしているうちに、団塊の世代が後期高齢者になる「2025年問題」を乗り超えるチャンスを逃した。
2020年代後半から医療費は激増し、年金積立金は2030年代に底をつく。

 安倍首相のリベラルな政策は民主的だが、祖父の志とは違う。岸信介は1960年に安保条約の改正後に退陣するとき、「改正の意味は50年たてばわかる」と言ったという。首相の仕事は、そういう「国家百年の計」を考えることではないだろうか。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180302-00052489-jbpressz-pol&p=2

関連スレ

【若者】18歳「野党はボロボロ、自民はマシ」→田原総一朗「 自民党は保守政党なんだけど、やってることはリベラル」
http://fate.2ch.sc/test/read.cgi/seijinewsplus/1498022049/

via: 【政治】リベラル化する安倍政権の行方★3

【参考】最近、産経の阿比留瑠比氏が、日本でリベラルという言葉を使うことの難しさについてのコラムを書いてる

管理人コメント

これ、池田信夫氏が前提としている「リベラル」ってのをよく掴んでいないとこんがらがる記事ではあるな。

【世界的には保守とリベラルの争点は「大きな政府か小さな政府か」という対立軸だが、この基準でみると安倍政権は「超リベラル」である。】って部分が大前提。
政治的な右派か左派かってのはとりあえずおいておくって感じのようだ。

政治的右派・政治的左派を含めた考えにおける「リベラル」と前提とするとややこしくなる。
【参考】池田信夫ブログ2011年2月のものより引用▼

7d57e356 (2)

リベラルが政治的には自由主義でありながら経済的には規制を求めるのに対して、保守派(コミュニタリアンはここに含まれることが多い)は政治的には国家主義で経済的には規制反対だが、リバタリアンは政治的にも経済的にも自由主義である。イラク戦争に反対する一方で、オバマ政権の公共事業にも反対する。

日本の場合は、政治的にも保守的で経済的にも規制を求める国家資本主義がいまだに霞ヶ関の主流で、民主党の一部がリベラルだ。自民党の中では、小泉内閣は経済的には自由主義だったが、政治的には靖国参拝とかイラク戦争支持とか保守的で、アメリカ的保守主義に近い。それ以外の民主党・自民党の大部分は、思想もイデオロギーもない烏合の衆である。このように政策の対立軸がはっきりしないことが有権者を混乱させ、政治の混迷をまねいている。

via: 池田信夫 blog : 日本の政治には対立軸がない

2ちゃんねるの反応・意見

新自由主義者がリベラルなわけねえだろ

一応新自由主義はネオリベと呼ばれる

ネオリベラリズム(英: Neoliberalism)。
1930年以降、社会的市場経済に対して個人の自由や市場原理を再評価し、政府による個人や市場への介入は最低限とすべきと提唱する。
アメリカにおいて1970年代のスタグフレーションを契機に物価上昇を抑える金融経済政策の重視が世界規模で起き、レーガノミックスに代表されような市場原理主義への回帰が起きた。
ネオリベラリズム(英: Neoliberalism)は何故か「新自由主義」「新保守主義」と誤訳された。
そしてサッチャーイズム、レーガノミックス、民活路線、いわゆる構造改革~アヘノミクスに至るまで、「最終的には」失敗した。

そもそも経済思想でいうリベラルの定義わかってないやつ多すぎだろ
右派が”自由主義”で、政府が介入していくのが”リベラル”だぞ
だから>>1の記事もその文脈で安倍ちゃんは超リベラルって書いてるわけやん

つまり自由対リベラルか

え?

リベラリズムと自由主義がなんで別の言葉で使われてるかわかってないな
自由主義は政府からの自由、リベラリズムは政府による自由だぞ
さらにいえばネオリベ(新自由主義)は政府からの自由の考え方がケインズ政策の退潮で復活したもの

その通りだね。

右派は、政府からの自由、消極的自由。
左派は、政府による自由、積極的自由。

その他、感想

これ書いた記者は無知極まる
経済じゃあ右派がリベラルだぞww
経済的自由主義=ネオリベラリズム=小さな政府指向だ


新自由主義 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%87%AA%E7%94%B1%E4%B8%BB%E7%BE%A9

>「ネオリベラリズム」(英: Neoliberalism)。

まぁ、経済は、改革して大きな政府だからな
リベラルだろう

なんでサヨクは安倍批判してんだ?w

本人がやりたいのは規制緩和含めた新自由主義
左翼から批判されいやいや大きな政府路線とってるが全体的に手ぬるい
だから左翼からは手ぬるいと批判され右翼からはリベラルもどきと批判される

自民も安倍も左だと思うけどね。極左からみたら右なんだよね。

中道を取り入れてるから長期政権になるのさ

安倍はリベラルって散々言われてたじゃん

だから、より左を目指している野党
気がついたらパヨっていた

新自由主義者だろ。安倍竹中は

政策見れば左派だよな安倍政権
だから違い出すために野党は頑張っているのだろうけど
空回りしすぎだろう

自民党が野党の代替w

労働組合は賃上げは安倍首相と自民党頼みで野党不要

もう右左って死語
保守リベラルも死語

細かい話になってる
今更こんな用語使ってる奴は、無知にも程がある

売国パヨク野党 対 リベラル自民党 
これが狂ってんの
リベラル自民党 対 保守党
これが正しい
欧州みたいに移民・難民に侵略されてから
右傾化しても手遅れ

党内調整でそうなっているのだよな

まあ、パヨクには理解出来ねえだろうけど
頭悪いからw

「自由主義」と「民主主義」は実は背反する場合がある。liberal democratic partyだから。
最近の例では極端な禁煙傾向か。
これは民主主義的ではある(∵民意の反映ではある)が、自由主義的では無い(∵喫煙者の自由は制限される)。
逆の例では極端な一部の企業活動優遇は
自由主義的(∵営業の自由を尊重しているとも解釈できる)だけど民主的とは言い難い(∵民意の尊重であるか異論がある)。

リベラルって小さな政府じゃなかったのか? リベラルと言う言葉自体がよく分からん

経済軸と政治軸があって
経済系リベラルは、格差を可能な限り最小化する傾向に有り、それを目的とする規制については積極的。
政治系リベラルは、多様性や選択権を尊重するので、表現規制や生き方についての規制には消極的。

その他、2ch反応

自民党内に与野党があるからな

そして、野党が外野でアンチ化しているだけw

大きな政府だけ取って、安倍をリベラルとかねぇw

安倍自民は、労働者の味方を装った富裕層・経営者ファーストの党
同一労働同一賃金を隠れ蓑に、裁量労働制とか高プロという
残業代ゼロ働かせ放題法案紛れ込ませてるしな

野党はリベラル風味の中国韓国ファーストの党

自国民労働者の雇用と待遇を第一に考えるトランプのような保守党が必要

パヨクは別にリベラルだからって理由で嫌われてる訳じゃないんだから
「自分達は保守だ」とか「安倍はリベラルだ」とか言っても無駄だと思うけど

「日本の保守派は世界的に見ればリベラル」

何年も前から言われているね

> 「日本の保守派は世界的に見ればリベラル」

それは旧自由党系の田中派と宏池会「保守本流」(ややリベラル風)が健在だった頃のイメージな

55年体制ってのは、旧社会党がマルクス主義政党のまま野党第一党という異常な状態だったから、
自民党内で「保守本流」系(ややリベラル風)と「真性保守」系(岸鳩山の流れ)で「疑似政権交代」やってた

そういう大きな流れを見た上で、さっちゃーレーガン中曽根の新保守主義、
その嫡流である小泉安倍という基本ラインを押さえてないから、「安倍はリベラル」なんんて戯言がでてくる

オレは保守主義者として、
安倍政権の安全保障政策、日米同盟強化には
大満足してるけど、経済政策が不満すぎる。

異次元緩和と歳出拡大は、間違いの左翼政策だ。

どう見ても政策的にはリベラルだもんなw

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コメント

池田信夫「リベラル化する安倍政権の行方」「大きな政府か小さな政府かという基準で見ると安倍政権は超リベラルで保守ではない」【経済的右派左派」への5件のフィードバック

  1. これらの思想は政治思想であって経済的・政治的と言うのは矛盾‌
    個人主義↑         リベラル リバタリアン‌
        |        共同体主義‌
        |‌
        |    保守主義‌
    集団主義↓国粋主義‌
         ←---------------→‌
         権威主義         自由主義
    0
    0
  2. このジジイは、右と左と言う認識しかねえよな‌
    19世紀英国で正面で対立していたのは、自由主義と保守主義だ‌
    18世紀末のフランスなら元々は同じ政治集団(ジャコバン派のジロンド派と矯激派)だ‌
    20世紀の後半に一緒になった政治思想(新保守、新自由)が生まれたが、思想の在り方としては、啓蒙思想と理性主義から生まれた自由主義と社会主義と、そのアンチから生まれた保守主義は(とは言え、自由主義者から誕生してはいるがアンチであることには変わりない)、筋違いの別もんだ‌
    今更、小さな政府論が正しい(自由主義)、大きな政府が正しい(社会主義)等とと、二元論的な思考で「正しさ」という理性による理想を求めているのがどうしようもない‌
    その時の経済状況により実践的に現実的に対応すればいいだけ‌
    無用なのは、もともと左翼活動家で、後に別の理性主義に「解答」があると思い込んだ、理性主義のアホ老人
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  3. 安倍政権の経済政策がリベラルだっていうのは定説だと思ってた。
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