また、上流にあたる筑西市の船玉付近と伊佐山付近でも午前8時ごろまでに水があふれたということです。
午後7時現在、常総市と筑西市にある鬼怒川の水位観測所では少しずつ水位が下がっていますが、まだ氾濫の危険性が高い「氾濫危険水位」を超えた状態が続いています。
このほか、茨城県や福島県などを流れる河川は、水位の高い状態が続いています。
国土交通省のデータによりますと午後7時現在、▽茨城県を流れる利根川水系の桜川は、土浦市にある観測所で、▽栃木県と茨城県を流れる那珂川は水戸市の観測所で、それぞれ氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えています。
さらに、▽福島県を流れる大滝根川は、田村市の観測所で、▽茨城県を流れる小貝川は筑西市の観測所で、▽埼玉県や東京23区東部を流れる中川は埼玉県吉川市の観測所で、
それに、▽山形県を流れる最上小国川は、最上町の観測所で、「避難判断水位」を超えています。
今後の見通しについて、川を管理する国土交通省の担当者は、
▽川の上流付近で断続的に雨が降っているとみられることや▽増水した川は傾斜が緩やかなところが多いことから、11日にかけても各地で水位の高い状態が続くとみていて、増水している川には引き続き、近づかないよう注意を呼びかけています。